フリーランスのキャリアトランジションにおける計画的偶発性の役 割
Abstract
本研究は、フリーランスのキャリアトランジション(会社員→フリーランス→法人化)において、計画的偶発性スキルが果たす役割を明らかにすることを目的とする。CrowdWorksで募集したフリーランス経験者190名(有効回答)を対象にアンケート調査を実施し、Planned Happenstance Career Inventory(PHCI)短縮版5項目を用いて分析した。その結果、(1)フリーランスへの移行は低計画寄り(M=2.47)であり、56.8%が「あまり計画していなかった」以下と回答した、(2)PHCI合計得点はキャリア満足度と弱〜中程度の正の相関を示した(ρ=0.274,p<.001)、(3) 楽観性(ρ=0.294)と冒険心(ρ=0.252)がキャリア満足度との関連が最も強かった、(4) 4SリソースのうちSelf(自己効力感)がキャリア満足度との相関が最も強かった(ρ=0.457, p<.001)ことが明らかになった。特に、計画性が低い移行者であっても偶発的経験がある群はキャリア満足度が有意に高く(p=.009,r=.252)、計画的偶発性理論のフリーランスへの適用可能性が示された。
Keywords
フリーランス、キャリア、