📄 PDF文書 - クラウドワーカーのキャリア成功感の規定要因
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Abstract

本研究は、クラウドソーシングで就業するワーカー(N=217)を対象に、キャリア成功感(「うまくいっている」感覚)の規定要因を多角的に分析した。先行研究(徳永, 2026a)で明らかになったクラウドワーカーのキャリア意識の全体像を踏まえ、本研究では(1)偶発的経験と交流の相乗効果、(2)就業ポジション別の困難構造、(3)仕事満足度とキャリア成功感の乖離メカニズムの3点を検討した。

主な知見は以下のとおりである。第一に、偶発的経験と交流はそれぞれ独立にキャリア成功感を予測し(B=0.249, p<.001; B=0.250, p<.01)、両者の交互作用はライティング職においてのみ有意であった(B=0.424, p=.036)。第二に、本業志望(移行中)群はキャリア成功感が最も低く(M=1.69, p<.001)、不安が最も高かった(M=4.12, p<.01)。第三に、仕事満足度と成功感は異なる規定要因を持ち、成功感は行動要因(偶発性・交流)で、満足度は構造要因(経験年数・学習意欲の逆転効果)で規定されていた。ロジスティック回帰分析により、偶発的経験(OR=1.654)と交流(OR=1.782)が困難群から充実群への移行を有意に予測することが示された。

これらの結果から、クラウドワーカーのキャリア支援において、偶発的経験の創出と人的ネットワークの構築を組み合わせた介入が有効であること、特に本業志望層と成功先行層(行動力はあるが不満を抱える層)への差別化された支援の必要性が示唆された。

Keywords

クラウドワーカー,キャリア成功感,計画的偶発性理論,偶発的経験,交流,就業ポジション,IT

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